映画は大衆のためにある~映画史家・四方田犬彦さんに聞く(下)

2018-06-12 20:48  CRI

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聞き手:王小燕

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 比較文学者で、映画史家の四方田犬彦さんに引き続きお話を伺います。先週の番組では、四方田さんに子ども時代の映画鑑賞体験、中国の第五世代監督の映画との出会い、一帯一路のスタート地点である西安での見聞、そして、『日本映画史110年』など一連の映画史著書の執筆によせた思いなどを伺いました。

 今週は四方田さんの目に映った映画の本質、また、映画鑑賞が面白くなる一押しの鑑賞法などをめぐり、引き続きインタビューします。

 外国映画を見る時、芸術性の高い映画がより注目されている傾向に対して、四方田さんは「その社会の外側に出ることはないが、内側で皆が共感している映画もある。それは監督とか作家の映画ではなく、俳優の映画です。ただ、芸術的な映画は世界中に見ることができますが、ローカルな、国内の映画はその国の中でしかみることができない」と指摘した上、「一般大衆に良く見られている映画、民衆のための映画もまた、その国の映画の一つである、そのことを忘れないで欲しい」と強調していました。そして、映画研究の極意について、「作品ではなくて、見ている人々の心の歴史に到達できれば、映画研究は最終目標に達したと思います。映画の作られたものだけを分析しておしまい、というのではなく、それを見た人間の感動の分析までいかないと、映画研究は完璧なものにならない」と強く主張します。

 戦後の日本で映画と共に育ち、映画を心から愛している学者の胸中の思いを、今週も引き続きお話を伺います。

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【プロフィール】

四方田 犬彦(よもた いぬひこ)さん

 比較文学者、映画史家。

 専攻は比較文学、映画史、漫画論、記号学。

 1953年大阪府箕面生まれ。東京大学で宗教学を、同大学院で比較文学を学ぶ。エッセイスト、批評家、詩人。文学、映画を中心に、多岐にわたる今日の文化現象を論じる。明治学院大学、コロンビア大学、ボローニャ大学、テルアヴィヴ大学、中央大学(ソウル)、清華大学(台湾)などで、映画史と日本文化論の教鞭をとった。

 著書は140冊に及び、この中の4冊が中国で翻訳出版。うち、『映画史への招待』でサントリー学芸賞を、『モロッコ流謫』で伊藤整文学賞を、『翻訳と雑神』『日本のマラーノ文学』で桑原武夫学芸賞を、『ルイス・ブニュエル』で芸術選奨文部科学大臣賞を受けた。詩集に『人生の乞食』『わが煉獄』が、訳書に『パゾリーニ詩集』他がある。 

 

【リスナーのお便りから】

 四方田さんのお話で、「寿司はどうして2個出てくるか」、一個目はご挨拶でするりと食べてしまうので、2個目はゆとりを持って味わうため…という説明が、いかにも説得力があり、映画は二度見ればしっかり味わえるんだ! と、納得したのですが、念のために調べたら、昔の寿司は大きくて、現在の2倍以上あったそうで、明治になると、食べにくいので、二つに切って出され、今に続いているという事です。 
 結局、映画も大きすぎるのだと思いました。同じモノを何度でも見れば見るほど、見る人の深い心と化学反応を起して美味しさが増すのだと、自分勝手に四方田さんのお話に刺身醤油を付けて聞いていました。
 古い友情、詩を書くこと、夕陽を見ること、、、確かにただでできる価値あることですね。楽しいインタビューでした。(名古屋・ゲンさん)

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10月15日放送分
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李阳